スフィンゴ糖脂質

使用の目的:保湿、バリア機能の改善

類似した成分:スフィンゴミエリン、セラミド

スフィンゴ糖脂質とは一部のスキンケア製品、ヘアケア製品を中心に利用されている成分で、セラミドのヒドロキシル基に糖類がグリコシド結合した物質の総称です。常温では白色もしくは淡黄色の粉末状の物質で、油と馴染みやすく、水にも若干溶ける性質を持っています。主に生体の細胞膜内に存在している成分で肌の角質層にも含まれており、化粧品には微米ぬかや微生物発酵由来のものが一般的に利用されています。

 特筆すべき性質としては優れたバリア機能の修復作用が挙げられます。スフィンゴ糖脂質が含まれた化粧品を肌につけると角質層に浸透し、紫外線や乾燥などによってダメージを受けた構造を修復する効果が期待できます。また、スフィンゴ糖脂質は構造内に脂肪酸を持っているため、髪の毛のキューティクルを修復したり、肌表面の水分蒸発を防いだりする効果も期待できます。

 天然由来で肌への刺激性や毒性もなく、安心、安全に利用可能です。また、スフィンゴ糖脂質は一般的には角質層に浸透しにくい性質を持っていますが、ナノカプセル化などによって浸透性を高めることができます。しかし、高いバリア機能修復作用を持っているヒト型セラミドとは構造が異なっており、「セラミド」といった言葉から連想されるような効果を実感できない、といった話もあります。

 類似した成分としてはスフィンゴミエリンが挙げられます。スフィンゴミエリンは牛乳などに多く含まれるスフィンゴ脂質の一種で、バリア機能の修復や保湿を目的として用いられていますが、分解して生成するセラミドの関係で、より高い効果を期待できます。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされていますが、比較的コストの低いスフィンゴ糖脂質の方が多く利用されています。

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