オレアノール酸

使用の目的:抗炎症作用、抗酸化作用

類似した成分:ウルソール酸

 オレアノール酸とはスキンケア製品を中心に利用されている成分で、化学式C30H48O3で表されるトリテルペンの一種です。常温では白色の粉末状の物質で、水に溶けにくく、油と比較的馴染みやすい性質を持っています。天然にはオリーブの葉や果実、甘草などに含まれており、工業的にはオリーブ油の副産物として、あるいはブドウの果皮から抽出することによって得ることができます。

 特筆すべき性質としては優れた抗炎症作用が挙げられます。オレアノール酸が含まれた化粧品を使用すると様々な刺激によって分泌され、肌荒れや痛みなどの原因となる炎症性サイトカインを抑制させ、その状態を沈静化させます。また、オレアノール酸には優れた抗酸化作用も確認されているため、肌のシミやシワを予防したりする効果も期待できます。

 天然由来で化粧品に配合される濃度では肌への刺激性や毒性も低く、安心、安全に利用可能な成分です。また、オレアノール酸には肌のコラーゲンの産生を促進する作用も確認されており、単に抗酸化作用のみを持った成分よりも肌のシワ予防により効果を発揮します。しかし、大量合成の方法が確立されていないことからややコストが高く、また、高濃度ではやや原料由来の臭いが気になります。

 類似した成分としてはウルソール酸が挙げられます。ウルソール酸はオレアノール酸と同様のトリテルペンの一種で、両者は構造異性体の関係にありますが、コラーゲンの産生作用に特に優れており、その効果はレチノールを超えるとも言われています。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされていますが、より入手性や利用性に優れたオレアノール酸の方が好んで利用されています。

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