化粧水がしみる?洗顔方法を変えよう!

敏感肌

「化粧水は変えていないのに、肌がヒリヒリする……」

普段使っている化粧水が肌にしみることはありませんか?

スキンケア時のヒリヒリ感は、肌のバリア機能の低下が原因かも知れません。

この記事では、肌のバリア機能の仕組みを解説するとともに、敏感肌におすすめの洗顔方法を紹介します。化粧水がしみるときの洗顔料の選び方もあわせて紹介いたします。

バリア機能が低下した肌は化粧水がしみる

まずは、バリア機能の低下した肌だと化粧水がしみる原因を見ていきましょう。

肌のバリア機能とは「皮膚の内側に保たれた水分を逃さないようにする機能」と「異物や外からの刺激を防ぐ機能」の2つの働きのことです。

これは、肌の角質層がもつ機能であり、バリア機能が低下した肌は紫外線や化粧品などの刺激に過敏となり、トラブルを起こしやすい状態にあります。

季節の変わり目や冬の時期に肌荒れを起こしやすいのは、乾燥した空気の中で角質層が刺激にさらされ、バリア機能の低下させるリスクが高くなることが理由の1つです。

皮膚は、大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層に分かれており、私達の目に見える一番外側の皮膚組織は表皮です。表皮の最も外側の角質層は、ラップ1枚ほどの厚さ(0.02mm)ほどしかありませんが、肌のバリア機能を正常に働かせるには、このうすい角質層の状態を整える必要があります。

角質層の乱れによるバリア機能の低下が原因で、肌の健康なときには問題なく使えていた化粧水がしみることがあるのです。

洗顔方法に注意して化粧水のヒリヒリを改善

化粧水が肌にしみると感じる場合、洗顔方法を見直してみましょう。敏感肌(バリア機能が低下し刺激を受けやすい肌)にはうるおいを与えることも必要ですが、同時に角質層のうるおいを逃さないことも大切です。角質層は非常にうすい膜なので、顔を洗うだけで簡単に必要なうるおいが逃げてしまうことも。日頃の洗顔方法に問題がないかチェックし、バリア機能を低下させない洗い方に改善しましょう。

化粧水のヒリヒリが気になるときの洗顔で気をつけることは以下の5つです。

〈洗顔のNG行動5つ〉

1.ゴシゴシこすらない

2.洗いすぎない

3.熱いお湯で洗顔しない

4.シャワーで直接流さない

5.ゴワゴワしたタオルで拭かない

以上の5つに気をつけながら、敏感肌に適した洗顔方法をひとつひとつ見ていきましょう。

1.ゴシゴシこすらない

洗顔するときは、肌をこすらず優しく洗うように気をつけて下さい。顔を洗うときの摩擦により肌に負担がかかり、角質層の乱れの原因になります。

肌に負担をかけないためには、まず洗顔料を適量手に取りしっかり泡立てます。

空気を含ませながらきめ細かな弾力のある泡を作り、泡で顔をなでるように洗顔しましょう。汚れの気になる部分は指の腹を使って汚れを落としていきますが、強い力は加えず、優しく洗うことを心がけてください。

2.洗いすぎない

「メイクをがっつり落としたい」「皮脂や毛穴が気になる」などの理由で、必要以上に洗顔をしていませんか?角質層は通常、約28日ごとに新しい皮膚に生まれ変わるサイクルを持っています。とくに使用を気をつけたいのは、ピーリングやスクラブ系洗顔などの洗浄力の高い洗顔料です。これらを日常的に使用することは、通常肌に残るべき角質層が剥がれ落ちる原因となります。無理やりサイクルを早めることは、肌あれや化粧水がしみる原因となるので注意しましょう。

洗顔するときは、洗顔料の使用方法を守り、適切な量を適切な頻度で使うことが大切です。

3.熱いお湯で洗顔しない

冬の時期、寒くなってくると温度の高いお湯で洗顔したくなりますが、こちらも注意が必要です

お風呂の温度として設定するような40度くらいのお湯で洗顔すると、皮脂の洗浄力が高い一方で、洗顔後の水分蒸散が激しくなります。

これによって引き起こされる肌の乾燥が、肌のバリア機能を低下させることで化粧水がしみる原因となるのです。

洗顔に適切な水の温度は32度です。それ以上高い温度になると、皮脂汚れが取れすぎて乾燥の原因となり、それ以上低いと洗浄力が低くくなります。

敏感肌対策には、ぬるま湯で優しく洗顔することを心がけましょう。

4.シャワーで直接流さない

お風呂で顔を洗ったあと、シャワーを直接顔を洗っている方もいるのではないでしょうか。たった0.02mmの角質層は、シャワーの水圧でも傷つきく場合があります。

また、お風呂でのシャワーは温度を高く設定することが多いので、高温のシャワーで顔をすすぐ行為は肌に大きな刺激を与えてしまいます。

洗顔時はシャワーで顔を流さず、手にぬるま湯をためてすすぎましょう。全体を10回ほどすすぎ、小鼻の周りや髪の生え際など、皮脂汚れが気になる部分はより十分にすすぎます。少し時間はかかりますが数回に分けて優しく洗うようにして下さい。

5.ゴワゴワしたタオルで拭かない

洗顔後のタオルの刺激は角質層を壊す大きな原因となります。洗顔後のデリケートな状態の肌は十分に優しく扱いましょう。

洗顔後、ごわごわしたタオルでは肌へ刺激を与えてしまうので、ふんわりとしたタオルで押さえるように水分を拭き取りましょう。

また、タオルは毎回清潔なものを使用することをおすすめします。角質層に隙間のあいた状態の肌を雑菌の繁殖したタオルで拭くと、肌へ雑菌の悪影響を与えることになります。

〈敏感肌の洗顔方法まとめ〉

1.ぬるま湯(32℃)を手にため予洗いをする。

2.適量の洗顔料をしっかり泡立てる。

3.泡で肌を優しく撫でるように洗顔する。

4.ぬるま湯(32℃)を手にためて、丁寧に十分すすぐ。

5.清潔でふんわりしたタオルで押さえるように水分を拭き取る。

化粧水が肌にしみるときにおすすめ洗顔料

洗顔方法を工夫しても化粧水によるヒリヒリが気になるときは、肌への負担が少ない洗顔料を使って顔を洗いましょう。

洗浄力が強すぎないものを選ぶときの代表的な目安は、アミノ酸系のものです。アミノ酸系の洗顔料は皮膚と同じ弱酸性なので、敏感肌でも使いやすいと言われています。

人それぞれ自分の肌に合う洗顔料は異なるので、ひとつの目安として参考にして下さい。

■キュレル 泡洗顔料(花王)

保湿成分のグリセリンを含んでおり、敏感肌や乾燥肌の方におすすめの洗顔料です。泡で出てくるタイプなので、優しく洗うことができます。無香料、無着色、アルコールフリーの成分なので、これらの成分が肌に合わない方にも使いやすいタイプです。

まとめ

化粧水が肌にしみるときの洗顔の仕方について解説しました。いつものスキンケアで、肌がヒリヒリする場合、原因の1つとして考えられるのは肌のバリア機能の低下です。バリア機能が低下した肌は外からの刺激や乾燥に弱いので、洗顔も優しくうるおいを逃さない方法ををとることが大切です。

洗顔方法を見直すことで、肌の調子を健やかな状態に戻していきましょう。

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