マンデル酸

使用の目的:角質の除去

類似した成分:グリコール酸、リンゴ酸、乳酸

 マンデル酸とは一部のスキンケア製品に利用されている成分で、化学式C8H8O3で表されるヒドロキシ酸の一種です。杏仁酸と呼ばれることもあり、常温では白色の結晶状の物質で、水やエタノールに溶けやすく、油とやや馴染みにくい性質を持っています。天然に存在する成分で、アーモンドに多く含まれていますが、工業的にはベンズアルデヒドとシアン化水素を反応させることによって合成可能です。

 特筆すべき性質としてはやや穏やかな角質除去作用が挙げられます。マンデル酸を含んだ化粧品を肌につけると角質層の結合を軟化させ、古くなった部分が剥がれ落ちやすくなります。この作用はヒドロキシ酸に共通の性質ですが、マンデル酸は比較的分子量が多いため肌への浸透速度が比較的ゆっくりで、刺激に伴う痛みの発生を和らげることができます。

 天然由来でヒドロキシ酸の中では肌への刺激性も低い部類であり、安心、安全に利用可能な成分です。また、他のヒドロキシ酸と比較して油にも若干馴染みやすいため、毛穴詰まりを解消したり、肌のターンオーバーを整えたりする効果も期待できます。しかし、その作用は決して弱くはないため、レチノールやビタミンCといった元々刺激の強い美容成分との併用は危険で、避けた方が良いとされています。

 類似した成分としてはグリコール酸が挙げられます。グリコール酸はマンデル酸と同様のヒドロキシ酸の一種で、化粧品に角質の除去を目的に用いられますが、より速やかに浸透し、やや刺激が強いことが特徴です。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされています。

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